要するに「箱」 どう足掻いても「箱」 ただいまお片付け中

起こり〜開拓の伝承

 来たるべき終わりが漠然と横たわるだけだったその場所に
 1人の精霊と4体の始まりの竜たちが降り立った
 精霊は4つの街を造り 4体の竜たちはそれぞれに物語いのちを吹き込んだ
 やがて街には外から人々が訪れ 賑やかになっていった
 精霊と竜たちは時に人々と語らい 時に人々を律し導きながら
 幾つもの物語れきしが紡がれていくのを見守った

この世界

 世界は幾つもの層から成っており、人々が言うところでの「この世界」とは、そのうちの1つの層を指す言葉である。一部の層同士は一定の手順を踏むことで行き来することが出来る。

基層(きそう)

 青い空と青い海、様々な形の大地。1つの太陽と1つの月、朝が来て昼を過ぎて夕に染まれば夜に沈み、また朝が来る。人々が言うところでの「この世界」である。
 開拓の伝承に詠われる「来たるべき終わりが漠然と横たわっていた場所」そのものであり、精霊と竜により文明の礎が築かれ、人間による支配が為された。

裏層(うらそう)

 堕ちる街を天に抱き、暗い大地から灼熱の海を臨む。空が無く昼夜も存在しない。天体も無い為、海が唯一の光源である。海は全てマグマであり、世界全域が常に超高温。マグノームを始め、高温に適応した生物が多数存在する。基層の人間が長時間滞在することは難しい。
 基層の各地でこの層に繋がる「穴」が見つかっており、一説には基層と表裏一体であると言われている。罪人に対する最も過酷な刑罰として、裏層へ流す「裏流し」が存在することもあり、「罪の世界」「怒りの世界」とも呼ばれる。

竜層

 基層のひとつ上に存在する。始まりの竜達は平時は竜の姿でこの層に滞在しており、時々竜堂を介して基層に顕現する。

夢層(むそう)

 一説には基層の遥か上または下にこの層が存在し、人々が眠る時には魂がこの層へ飛んで行くことで夢を見ると言われている。

星層(せいそう)

 不死の生命であるゼオン族のみが行き来出来る、彼らの源流であるとされている層。かつて人間がゼオン族に協力を仰いでその層へ行こうと試みたことがあった。帰って来ることまで出来たが、心が抜け落ちおよそ真っ当に生きていけないような有様だったという。

結層(けっそう)

 幾つも積み重なる層の一番下に存在すると言われている場所。またの名を「結末の世界」。
 全ての結末であると同時に全てが始まる場所でもあり、そこからはおよそあらゆる時空に渡ることが出来ると言い伝えられている。

この世界が紡いだ歴史

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