この世界で物語を紡ぐ、或いはいつか紡ぎ始めるであろう彼らの人となり、その一端。
作品ってのは以下のいずれかです。
短編集(小説)
Spirit and Dragons the Chronicle
ゆかりさんが物語を建てる:いつかの栞(動画)
#01:春の心魔の砦、幾人かの戦士たちと若い冒険者たちの場合
#02:春の廻の砦、夏から来た人と右目に花を咲かせた青年の場合
レイ・フォルマ
ホーニス北端の小麦農家の娘。長女。年の離れた弟妹の面倒を見ながら家業を手伝い、将来は何の抵抗もなくその跡を継ぐ、と両親には思われているが、彼女自身は各地の絶景を撮影する旅の写真家になりたいと密かに夢見ている。
ブランドン・マッドレル
レンガ製造所を営む。見るからに豪放磊落な力自慢、そしてぶきっちょ(物理)。打算ということができない何処までも実直な男。イルマイトの左官職人の家に生まれ、家業を手伝う内にレンガの魅力に惹かれて焼き物師エリーゼに弟子入り、クラリスと出会って一目惚れする。生来の不器用さが祟って破門されるが、彼を追ってエリーゼの元を離れたクラリスと再会し結ばれる。針の山近くに工房を持つが、建屋などはその場所で古くからレンガを作っていた元職人から受け継いだものを改装して使っている。
クラリス・マッドレル
ブランドンの妻。旧姓はフォルマ。焼き物師エリーゼから焼き物を学びつつ彼女を手伝って暮らしていた。明るくサバサバしていて、ちょっとやそっとでは物怖じしない強かな人。世話好きで、細かい作業が苦手なブランドンに対しても弟子時代からよくちょっかいを掛けていた。赤いギンガムチェックのバンダナ(旦那からの誕生日プレゼント)が良く似合う。
ビジア
草花の研究を行う研究者。ホーニスに咲く多様な草花を交配させ、新種の開発及びそれらの魔術適性の調査を専門としている。実際、フォンタナの学園で植物魔術の発展過程を飛び級に飛び級を重ねて修了した才能は本物で、この歳にして幾つか成果を上げてはいるのだが、度々研究所の屋根を吹っ飛ばす爆発のインパクトが強過ぎてあってご近所さんには白い目で見られがち。しかし当の本人は衆目など何処吹く風。
睡眠には研究と同じかそれ以上のこだわりを持っており、研究所にも立派な睡眠スペースを設けている。宿素の影響で体の成長が頗る早く、外見はもう既に鉄の民で言う20代後半くらいになっている。ネムである故の自分の老衰の早さを本能的に理解しており、「挿し木(体の一部を切り取り、それを媒介に子を作ること)」の準備を進めている。
マリア・エクスベル
ビジアの助手として研究所に住み込みで働く。ビジアが爆破した研究所の屋根を補修するのは彼女の仕事。学園で植物魔術について学んでいたが、稀代の天才が学園を出て故郷のホーニスに研究所を構えたと聞いて真っ先に学園を飛び出し弟子入りを志願。しかし会って見ればそこにいたのは見た目は大人頭脳は天才の、一回り歳下の少女。しかも度重なる爆発で研究所の屋根はボロボロ。頭を抱えながらもいずれは自分もここで成果を上げられるはず、と言い聞かせて仕事に臨む。
ドーヴェン・オリ・チャーチル
若い冒険者達を眺める表情はまさに孫を見るおじいちゃん。生まれつき翼があまり大きくなく、また生来の気質もあって長時間継続して飛んだり瞬間的に素早く動くということが苦手。装備を身に着けていなければ「コイツ本当に冒険団関係者か?」と疑われる程度には穏和穏健な紳士だが、手や腕をよく見れば冒険の数々を物語る傷痕が幾つも貼り付いている。また、比較的小柄ではあるものの、前線を退いてからも細々続いている鍛錬によって全身の筋力は維持されており、姿勢もいつもしゃんとしている。
現役時代にはあまり派手な活躍はなかったものの、人心掌握に長けていたことと、堅実さを絵にかいたような振る舞いを買われて支部長に推された。が、仕事中に休憩と称して支部の屋根に上っては寝落ちすることがしょっちゅうで、「ドーヴェンさん降りてる?」が団員たちの決まり文句。ただ、彼が屋根の上で日向ぼっこしている姿が平和の証として近所で名物と化しており、実際その通りなもんだから団員たちもあまり強く言えずにいる。
サーム・チェプ・リンクス(キャラクター提供:新鮭なごみ さん)
主に研究者からの依頼を請け負うギルドに所属する。画家を兼業しており、所属ギルドにはささやかに作品が飾られている。
ホーニス近辺の危険度C〜B帯の山岳地帯が主な仕事場で、植物や水を採取するついでに未開拓地域の情景をキャンバスに収める。爪が並の人間より硬く鋭い。また、手のひらにクマの肉球があり、岩山だろうが巨木だろうが素手でぐんぐん登っていく。武具として鉤爪付きの手甲を携行してはいるが、戦闘経験は少ない。
人間の丸い耳と伝素に由来するクマの耳の両方を持つ「4つ耳」だが、クマの耳は聴覚器官としては機能していない。一部の神経は通っているので触られれば気づくし、驚いたり喜んだり、感情の高ぶりにあわせてぴこぴこ動く。
3度の飯より鮭が好き。画家としての作品はお金でも鮭でも買えるし、依頼の報酬に鮭を添えればにっこにこになる。「報酬:鮭」と依頼票に書けば実質使命依頼になる。
エアリア・フォロ・エリオット
老熟のスナイパー。彼女のおかげでホーニス東側の湿地帯には殆どモンスターがいない。
暇すぎてもいかんだろうと、たまに無視したり射撃で誘導したりでわざと砦にモンスターを近づけては団員達に処理させる遊びをする。
愛銃のスコープはほぼほぼ照準器代わりで倍率が低いため、常人には役に立たない。
伝素由来の凄まじい視力と、チャンスを待って標的を狙い続ける集中力が最大の武器。
かつてはそこに翼による機動力も併せ持っていたが、一度大病を患って以来長時間の飛行が出来ない。
寄る年波というものを自覚しており、若手の成長を見守ることを一番の楽しみとしている。
エンピレオ・アルマ(キャラクター提供:斜 さん)
ホーニスの北、春の廻の砦の一時的な人手不足を補うため、隣街イルマイトから応援で駆けつけた。温和で人当たりがいいが自分に厳しい努力家。魔法が苦手で、難易度の低い「旧式」と呼ばれる詠唱を使う。亡き父から継いだ剣を手に鍛錬に励み、一流と言われるまでになったが、励み過ぎて街のシンボルでもある守護竜のことをほぼ知らない程度には世事に疎い。甘いものと歌を好む。
冒険者であった父の影響で幼い頃から剣術の心得があり、当初は冒険者や防衛団を志していたが、母が病床に臥したこともあり家から近い鉱山で鉱夫として働いていた。崩落やら資源枯渇やらなんやらで鉱山を追い出されてから、新たな働き口として防衛団の戸を叩いた。
フリングレッド
根の民故の「弱いもの扱い」を何より嫌い、若い頃から「1に鍛錬2に鍛錬、3・4が鍛錬5に鍛錬」のような暮らしを送っていた。その結果出来上がったのが、二の腕を囲むように咲くシャガの花ですら凶器に見える程の威圧感に満ちる筋肉ダルマ。冷凍庫から出したばかりのピノ。
防衛団本部で毎年開かれる「閃刃大会」に於いて、かつて20年連続総合優勝という偉業を成し遂げた。今でこそ後進に順位を譲っているものの、この歳になってなお上位に食い込み、また連続優勝記録は破られる気配すら無い。その驚異的な強さと存在感からついた異名が「イルマイトの鉄竜」である。
性格は豪胆で開けっ広げ。防衛団員からは「レッドさん」のあだ名で親しまれる。笑い声がデカいので機嫌が良ければだいたい何処にいるか分かる。巨体豪力故に色々と大変で、ひと月に1回どっかしらのドアを壊したり見張りやぐらに上れなかったりする。それと砦前の公衆浴場に近づくと男湯から「レッドさんが来たぞ!!」と声が上がる。逃げる者、待ち構える者などその時の反応は様々だ。
ちなみにシャガの花言葉は「反抗」。
エリーゼ・ヘリオス
その界隈では名の通った焼き物師。ホーニスのレンガ職人夫妻ブランドンとクラリスの元師匠。自分自身の能力で築き上げた実績に確固たるプライドを持っており、今もなお後進を指導しつつ優れた作品を生み出している。弟子に関しては門戸を広く開いてはいるものの非常に厳格な指導で知られ、ブランドンのように破門を言い渡された弟子も少なくない。
アレクシア・デン・ホーレット
ニコラスの妹。内気でいつもおどおどあわあわしている。兄の誘いもあり、自分を変える為に武術を身につけ防衛団に志願したのだが、配属先がまさかの鉄竜と同じ砦だったもんでやっぱりおどおどあわあわ。やたら身長が高いことを気にしておりいつも猫背気味。ちっちゃくて可愛いものに憧れている。
ニコラス・デン・ホーレット
アレクシアの兄。妹同様に伝素の影響で体が大きく、身長だけならフリングレッドとあまり変わらない。性格は妹と対照的に気さくで大らか。大雑把な物言いに見えてその実深い打算があるとか無いとか。実際人の機微には敏く人間観察を趣味とする。雰囲気良好なようで何も進展しないエンピレオとロイザの2人組に業を煮やす毎日。
カーニス・ガグ・ファールヴァー
成果主義の調査団に於いて、文字通りに腕ひとつで団長の座にまでのし上がった隻腕の女戦士。
とある洞窟の調査中に崩落に巻き込まれて左腕と命を落とし、それ以降閉所へのトラウマを抱えて来たが、周囲の人間の助けもあって克服。仲間の大切さを説き、単独での調査を硬く禁じるその姿勢から「鎚取る者の母」と呼ばれる。
芯も我も強くちょっとやそっとではひるまないタフな人。牙の民には嫌われがちなブラスターを扱うことから度々異端視されるが、「使えるモンはなんでも使うんだよ」と突っ撥ねる。伝素のおかげで高地から灼熱の裏層 まで活動可能な適応力を持ち、様々な未開拓地域に赴いた経験から知識量は団内でずば抜けている。
気さくな人柄から団員には「母さん」「カーニスママ」と呼ばれることもある。その度に「アンタのママじゃないでしょうがッ!」と怒鳴るが、内心満更でもないというのは実は周知の事実。
ヴェルノー・セレンゴーテ
その成り立ちから「雑用団」ともあだ名される冒険団を率いる。
「来るもの拒まず去るもの追わず」「『雑用団』こそがこの世界で最も必要とされる存在」を信条とし、あらゆる依頼を受理することを徹底する。一歩間違えば咎を受けるようなトンデモ依頼を巡って世間や裁定団と大喧嘩したことなど数知れず。
精神に作用するが故にに嫌厭されがちな闇属性を産まれ持ったこともあって生来の皮肉屋である。口を開けば嫌味がポロリ。「どーせ〇〇」が口癖。が、卑屈かと言えばそうでもない。極めて飄々としていて決して肩肘を張らず、ただし決めるところは決める立ち居振る舞いから彼を慕う者は多い。本人曰く「人付き合いのハードルを下げてラク〜に生きているだけさ」とのこと。
一時期、目を合わせれば精神を操られると噂され、それを払拭する目的で外出する時は常に目隠しをして誰かに先導させていたことがあった。「自分は目を合わせると人の精神を操ってしまう」という噂を逆に広め、その対処に尽力する姿勢を見せることで信頼を得たという逸話や、それに由来する2つ名「曇らずの瞳」は冒険者の間でも有名。
ネリア・ネネ・コールドロン
学園で魔法薬を学ぶ少女。この歳で、難関と言われる学園の入学試験を大人たちに肩を並べて突破した所謂秀才。
しかしその実態は、年相応(?)の好奇心とタガが飛んだような度胸と行動力で身の回りの人間の眉間に皺を刻んで回る問題児。
天真爛漫で底抜けに明るい性格。だいたいいつ見ても大笑いしてる。
小柄なことを気にしており、「チビと呼ばれないように」と人一倍声とリアクションを大きくしているのだが、「うるさいチビ」と呼ばれるだけだった。
ケイオン
人呼んで「マスター・ケイオン」。人間族の秩序を司る裁定団の長であり、人々の「決定」に於いて最も強い力と最も重い責任を持つ。長いこと裁定団長を務めていることもあり、裁定の場に現れる際に必ず携えている長杖は裁定の象徴として「調和の杖」と呼ばれ、彼の2つ名として敬意を持って呼ばれることもある。
裁定と私生活を地続きにさせるようなことはせず、普段過去の裁定について問うても「忘れてしもうたわ」と笑う。しかしその実、自分を含め全ての団員が行った全ての裁定について記録を通じて記憶している。
聞き上手で、決して相手の話の腰を折らず優しく頷きながら相槌を打つ様は彼の裁定の名物。
ライアン・フェルミオーソ
防衛団をまとめる団長で、閃刃大会に於いてフリングレッドが台頭する以前に「鉄」の異名を取っていた戦士でもある。
「鉄の獅子」と呼ばれているが、現在は自らの老いを揶揄し「錆獅子 」と自称する。しかし、鎧を纏い剣と盾を携える絵に描いたような騎士然とした姿は、今でもフリングレッドを含む多くの人々の尊敬を集める。
老成し物腰穏やかな紳士。笑っても怒っても酒を飲んでも静かで、「キョウロウで一番暖炉が似合う人」とも言われている。
ベルファーガル・オリ・ルフロウム
光魔法と双剣を使いこなす自称“バケモン”であり、事実10年前、閃刃大会に於いてフリングレッドの連勝を止めた「屠竜 の怪狼 」の異名を持つ男。代々多くの防衛団員や冒険者を輩出してきた戦士の家系に生まれ、戦うことのみを自己承認として育った。絶対的強者として名を馳せていたフリングレッドは追うべき背中であり、越えるべき通過点のひとつに過ぎなかった。
ストイックさとそれに裏打ちされた強さは常人ならざるオーラとなり、慣れている防衛団員なら兎も角、彼をよく知らない若者は近づくこともままならない。お堅いことが苦手な当人としてはざっくばらんに振る舞っているつもりなのだが、如何せん口が悪い上に戦っている時以外笑えないのでなんかもう駄目。勇気ある団員に指摘されて以降密かに笑顔の練習をしているとかいないとか。
因みに、名前を縮めるなら「ベル」は禁句。「ガル」と呼ばないとこっちの寿命が縮められることとなる。
フェリリカ・ギーリア
煉瓦色の汚れ切って長ったらしい髪、朽葉色の淀んだ瞳。
裁定団が下すもので最も重い「獄殺」の刑を科されキョウロウの監獄に囚われた咎人。罪状は「大量虐殺」とされている。典型的な被虐性愛者 であり血液性愛者 である。
魔法に於いては超硬質の物体を生成することに長け、自傷の為の鋭い刃、邪魔されない為の枷やシェルターを自在に操る。自傷に因る失血死を幾度となく経験しており、全身に夥しい数のミミズ腫れが自殺痕として貼り付いている。
血液に並々ならぬ愛を抱き続けた結果、自らの血を媒介とした新たな魔術の創出に至った。真の罪状はここに関与しているらしいが……
因みに失血死を繰り返し過ぎて常に貧血気味である。
イールフェリック・ドヴェルヴァリン (キャラクター提供:漁り箸 さん)
峻険な岩山を臨む辺境の未開拓地に居を構える老練の鍛冶職人にして、至高の剣を打つためには止む無しと武を窮めた鋼の求道者。
住み床と顔面に張り付ける厳めしい表情が指し示す通り極度の厭世家であり、如何なる者が相手であっても面罵、酷評は当たり前。さながら昭和の親爺に輪をかけたが如く偏屈この上ない人物で、いっそ神経質とも取れる人間嫌いだが、手がける作品はいずれも極上無比。
世に並ぶものなしと実しやかに謳われるその腕前に老衰の類は一切ない……どころか冴え渡る一方である。こと鉄鉱分野においては他の追随を許さず、余人には凡そ不可能な職人技の数々を身に着けている。
始まりの竜が持つような、「禁断(潜在等級:タブー)」と言われる武具を打つことを生涯の目的として一心に鎚を振るい続けて来た。老いた体は情熱こそ失いつつあるものの、鉄と共に鍛え続けてきた腕は伝説(もっとも本人は渋面で突っぱねるだろうが)と呼ぶに相応しい。もしかしたら何十年か先、人里離れた山間の鍛冶場で見つかった刀剣が5つ目の「禁断の武具」として認定を受けているかもしれない。
作品ってのは以下のいずれかです。
短編集(小説)
Spirit and Dragons the Chronicle
ゆかりさんが物語を建てる:いつかの栞(動画)
#01:春の心魔の砦、幾人かの戦士たちと若い冒険者たちの場合
#02:春の廻の砦、夏から来た人と右目に花を咲かせた青年の場合
カイル・グンター
面倒見のいいおっさん。元冒険者。
砦に配属されたのは15年くらい前、門番になったのは7、8年前。任務中に幾度か死んだことやそれに関わるひと悶着が積み重なったことが原因で、復活を前提とした特攻、所謂『死に覚え』を毛嫌いする。
砦を訪れる人々、取り分け若い冒険者とは彼なりに全力の誠意を持って対話しようとする為、彼を知る者からは親父呼ばわりされることが間々ある。ただ彼自身は剣術一筋の独身である。
アミグダ
名前は学名(Amygdas Dulcis)から。通称アミさん。待つのは得意だけど好きじゃない。
樹木に似た体質なので“老い”が遅く、現在見た目は20歳ぐらいで止まっているように見える。また、頭に成っているのはビター種のアーモンドで、毒薬の生成が可能。自身も植物の毒に対する強い耐性を持ち、ある程度弱い毒草なら食べて判別することが出来たり、被毒した生き物の血を吸い出すことで多少の解毒が可能。
柔和そうに見えてその実スーパー毒舌ウーマン。迂闊に甘えると苦い目見る。時に熱しがちなカイルを捩じ伏せるオカン。この砦の影の門番。局地的に強烈な地震を起こす魔法《フォレストシェイカー》がオハコ。
因みにアーモンドの花言葉は「希望」「真実の愛」
ペウルス・ラル・サンバルト
名前は学名(Parus Minor)から。
魔力に過敏な種族であるにも関わらず、自然魔力濃度が高い森で訓練を重ねた結果、極度の「ナチュラ酔い」で10日以上生死をさまよい「いっそ殺せ」と寝言を言ったら本当に殺されたことがある。が、過酷な訓練の成果として、僅かな痕跡から使われた魔法の種類などを見ただけで分析できるまでになった。
1年前配属されたばかりの新人。暴れたい盛りの若者。ホーニスのあまりに呑気な気風にいつも退屈している。定位置は見張やぐらかその屋根の上。大抵ぼんやりとしている(本人曰く「落ち着いているだけ」)が、生来血気盛んで正義感が強いこともあり、“悪”と相対すれば怒りを露わにすることも。
因みにシジュウカラの鳥言葉は「落ち着き」
ヘレナ・プレーリー
思い立ったが猪突猛進、お調子者のじゃじゃ馬娘。
冒険者ランクが飛び級で上がったばかりで調子に乗っているところに『月の剣』を名乗る集団からタイマンの決闘を持ちかけられ、テンション上がったまま深く考えずに承諾した結果ボロ負け、大切な仲間で姉貴分のカレンに、成就すればほぼ絶対的な従属関係が結ばれる《首輪の呪い》をかけられてしまう。『月の剣』が“遊び心”で設けた猶予は10日間。「それまでに『デスブルームを取って来い』」とのみ伝えられ、若くして家出も同然で冒険者になった世間知らずのヘレナは、弄ばれていることにも気付かずカレンを助けるため無我夢中で奔走する。
因みに『デスブルームを〜』とは、小汚い界隈のスラングで『身包み置いて死ね』という意味を持つ。デスブルームが撒き散らす花粉と言うより胞子であるが、それは吸い込んだだけで体内にあっさり根を下ろし、宿主の持つ魔力を糧に爆発的に成長、水分や栄養分を急速に吸い上げて行く。極端な例え話ではあるが、それによって枯れてやせ細り、身に付けているものが全て落ちてしまうことから発生した言葉である。この悪辣な連中の実態が動画化されることは多分無い。
カレン・フォルマ
シャイで気弱な真面目ちゃん。冒険者ランクS。幼馴染で歳上だしランクも上だしで同郷のヘレナからは姉のように慕われているが妙に自己評価が低く、自分には“姉”としての実力が伴っていないのではないかと常に悩んでいる。「誰かに迷惑はかけられないから」と依頼は殆どの場合1人で受けて1人で解決してしまう。ヘレナの後先考えない行動により恐ろしい呪いをかけられる羽目になったが、それに関しても自分の実力不足のせいだと思っている節がある。
ルドウィグ
18歳の頃、悪質な狩人からモンスターの子供を庇った時、右目からルドベキアの花が咲いた。視覚器官としては機能しなくなったが、彼固有の魔法として、事物の本質や物の構造、人の精神状態などを識別する力を得た。が、脊髄反射で生きる彼はその意味を深く理解出来ていない模様。力のお陰で右目に視力が無くても生活には殆ど支障が出ておらず、戦闘も遠近ソツなくこなす。防御や拘束の魔法が得意。結界魔法を杖に纏わせるように展開することで攻撃に転用した、通称「殴る結界」は成人男性も軽々吹っ飛ばす威力を持つ。
良くも悪くも直情的な熱血漢。逃げ道を全て断たれれば自ら首を切って死に帰ることも辞さない精神力の持ち主。
因みにルドベキアの花言葉は「正義」「正しい選択」
サイラス・トーレス
常に冷静沈着、見てくれ通りの頭脳派。因みに3児の父。「子供並みの好奇心」を自負しており、知らないことは徹底して調べようとする。根っからの善い人であるが時には団員を切り離すことも辞さない冷淡な面もある。しかしそんな決断が出来るのも団員と相互に厚い信頼関係があるからこそ。
眼鏡を掛けているが、得物が長弓の為、射かける時に吹っ飛ばされないように紐で頭に固定している。
キリ・サナ
聡明で仕事の早いサイラスの右腕。マルチタスクを得意とし、常に複数人と通信する砦の連絡役としての職務に誇りを抱いている。逆にひとつのことに集中することが苦手で、ほぼ常に何かしらの仕事を抱えている。テキパキし過ぎて後輩に変な気を使われている(気がする)のが最近の悩み。
独身。恋人は仕事。
リリア・ステイシー
クーデレ拳骨ヒーラーお姉さん。衛生士としてとある任務に出たところ敵の魔法に囚われた。ヒーラーなのに戦闘においてはバックラーにメイスという奇抜な装備で前線に立つ。ロナルドのことは小うるさい腐れ縁だと思っている。
ロナルド・レッドバット
心身の頑丈さが取り柄のウェイ系一番槍。砦でも屈指の強者だったが、リリアと共にとある任務の最中に敵の魔法に囚われてしまう。リリアとは幼馴染。数年前から意識し始めたはいいが同時に「手遅れ」だとも確信した為、リリア同様に腐れ縁として接している。
コーネリアス・ウィルソン
ホーニスの郊外にて喫茶店「銀の花」を営む。数年前に長く連れ添った妻に先立たれ、現在一人暮らし。店も殆ど一人で切り盛りしている。寡黙で気難しい印象があるが、コーヒーの話題になるとちょっと口数が増える、らしい。愛称はコニー爺さん。料理は時折手伝いに来る息子夫婦から教わっている最中。
種族 | 人間・鉄の民 |
---|---|
性別 | 男性 |
年齢 | 37歳 |
魂素 | 土 |
出身 | ホーニス |
職業 | 防衛団員 |
所属 | 春の心魔の砦・門番 |
得意武具 | ソード |
出演 | 「いつかの栞」#01 |
砦に配属されたのは15年くらい前、門番になったのは7、8年前。任務中に幾度か死んだことやそれに関わるひと悶着が積み重なったことが原因で、復活を前提とした特攻、所謂『死に覚え』を毛嫌いする。
砦を訪れる人々、取り分け若い冒険者とは彼なりに全力の誠意を持って対話しようとする為、彼を知る者からは親父呼ばわりされることが間々ある。ただ彼自身は剣術一筋の独身である。
アミグダ
種族 | 人間・根の民 |
---|---|
性別 | 女性 |
年齢 | 30歳 |
宿素 | ビターアーモンド |
出身 | ホーニス |
職業 | 防衛団員 |
所属 | 春の心魔の砦 |
得意武具 | スマッシャー |
出演 | 「いつかの栞」#01 |
樹木に似た体質なので“老い”が遅く、現在見た目は20歳ぐらいで止まっているように見える。また、頭に成っているのはビター種のアーモンドで、毒薬の生成が可能。自身も植物の毒に対する強い耐性を持ち、ある程度弱い毒草なら食べて判別することが出来たり、被毒した生き物の血を吸い出すことで多少の解毒が可能。
柔和そうに見えてその実スーパー毒舌ウーマン。迂闊に甘えると苦い目見る。時に熱しがちなカイルを捩じ伏せるオカン。この砦の影の門番。局地的に強烈な地震を起こす魔法《フォレストシェイカー》がオハコ。
因みにアーモンドの花言葉は「希望」「真実の愛」
ペウルス・ラル・サンバルト
種族 | 人間・牙の民 |
---|---|
性別 | 男性 |
年齢 | 21歳 |
伝素 | シジュウカラ |
出身 | イルマイト |
職業 | 防衛団員 |
所属 | 春の心魔の砦 |
得意武具 | ナイフ |
出演 | 「いつかの栞」#01 |
魔力に過敏な種族であるにも関わらず、自然魔力濃度が高い森で訓練を重ねた結果、極度の「ナチュラ酔い」で10日以上生死をさまよい「いっそ殺せ」と寝言を言ったら本当に殺されたことがある。が、過酷な訓練の成果として、僅かな痕跡から使われた魔法の種類などを見ただけで分析できるまでになった。
1年前配属されたばかりの新人。暴れたい盛りの若者。ホーニスのあまりに呑気な気風にいつも退屈している。定位置は見張やぐらかその屋根の上。大抵ぼんやりとしている(本人曰く「落ち着いているだけ」)が、生来血気盛んで正義感が強いこともあり、“悪”と相対すれば怒りを露わにすることも。
因みにシジュウカラの鳥言葉は「落ち着き」
ヘレナ・プレーリー
種族 | 人間・鉄の民 |
---|---|
性別 | 女性 |
年齢 | 17歳 |
魂素 | 水 |
出身 | イルマイト |
職業 | 冒険者 |
所属 | 鋼花火(Aランク) |
得意武具 | バトン |
出演 | 「いつかの栞」#01 |
冒険者ランクが飛び級で上がったばかりで調子に乗っているところに『月の剣』を名乗る集団からタイマンの決闘を持ちかけられ、テンション上がったまま深く考えずに承諾した結果ボロ負け、大切な仲間で姉貴分のカレンに、成就すればほぼ絶対的な従属関係が結ばれる《首輪の呪い》をかけられてしまう。『月の剣』が“遊び心”で設けた猶予は10日間。「それまでに『デスブルームを取って来い』」とのみ伝えられ、若くして家出も同然で冒険者になった世間知らずのヘレナは、弄ばれていることにも気付かずカレンを助けるため無我夢中で奔走する。
因みに『デスブルームを〜』とは、小汚い界隈のスラングで『身包み置いて死ね』という意味を持つ。デスブルームが撒き散らす花粉と言うより胞子であるが、それは吸い込んだだけで体内にあっさり根を下ろし、宿主の持つ魔力を糧に爆発的に成長、水分や栄養分を急速に吸い上げて行く。極端な例え話ではあるが、それによって枯れてやせ細り、身に付けているものが全て落ちてしまうことから発生した言葉である。この悪辣な連中の実態が動画化されることは多分無い。
カレン・フォルマ
種族 | 人間・鉄の民 |
---|---|
性別 | 女性 |
年齢 | 19歳 |
魂素 | 炎 |
出身 | イルマイト |
職業 | 冒険者 |
所属 | 鋼花火(Sランク) |
得意武具 | ワンド |
出演 | 「いつかの栞」#01 |
ルドウィグ
種族 | 人間・根の民 |
---|---|
性別 | 男性 |
年齢 | 23歳 |
宿素 | ルドベキア |
出身 | ホーニス |
職業 | 防衛団員 |
所属 | 春の廻の砦 |
得意武具 | スタッフ |
出演 | 「いつかの栞」#02 |
良くも悪くも直情的な熱血漢。逃げ道を全て断たれれば自ら首を切って死に帰ることも辞さない精神力の持ち主。
因みにルドベキアの花言葉は「正義」「正しい選択」
サイラス・トーレス
種族 | 人間・鉄の民 |
---|---|
性別 | 男性 |
年齢 | 40歳 |
魂素 | 水 |
出身 | ホーニス |
職業 | 防衛団員 |
所属 | 春の廻の砦・門番 |
得意武具 | ロングボウ |
出演 | 「いつかの栞」#02 |
眼鏡を掛けているが、得物が長弓の為、射かける時に吹っ飛ばされないように紐で頭に固定している。
キリ・サナ
種族 | 人間・鉄の民 |
---|---|
性別 | 女性 |
年齢 | 27歳 |
魂素 | 風 |
出身 | ホーニス |
職業 | 防衛団員 |
所属 | 春の廻の砦 |
得意武具 | ワンド |
出演 | 「いつかの栞」#02 |
独身。恋人は仕事。
リリア・ステイシー
種族 | 人間・鉄の民 |
---|---|
性別 | 女性 |
年齢 | 25歳 |
魂素 | 水 |
出身 | ホーニス |
職業 | 防衛団員 |
所属 | 春の廻の砦 |
得意武具 | スマッシャー |
出演 | 「いつかの栞」#02 |
ロナルド・レッドバット
種族 | 人間・鉄の民 |
---|---|
性別 | 男性 |
年齢 | 28歳 |
魂素 | 土 |
出身 | ホーニス |
職業 | 防衛団員 |
所属 | 春の廻の砦 |
得意武具 | スピア |
出演 | 「いつかの栞」#02 |
コーネリアス・ウィルソン
種族 | 人間・鉄の民 |
---|---|
性別 | 男性 |
年齢 | 57歳 |
魂素 | (未詳) |
出身 | ホーニス |
職業 | 喫茶店オーナー |
所属 | 喫茶店「銀の花」 |
特技 | コーヒーを淹れる |
出演 | 「いつかの小さな栞」#01(Twitterにて公開) |
レイ・フォルマ
種族 | 人間・鉄の民 |
---|---|
性別 | 女性 |
年齢 | 19歳 |
魂素 | (未詳) |
出身 | ホーニス |
職業 | 農家 |
所属 | (無し) |
特技 | 写真撮影 |
関連 | 「建てる」1頁目 |
ブランドン・マッドレル
種族 | 人間・鉄の民 |
---|---|
性別 | 男性 |
年齢 | 33歳 |
魂素 | (未詳) |
出身 | イルマイト |
職業 | レンガ職人 |
所属 | --- |
特技 | 力仕事 |
関連 | 「建てる」5頁目 |
クラリス・マッドレル
種族 | 人間・鉄の民 |
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性別 | 女性 |
年齢 | 35歳 |
魂素 | (未詳) |
出身 | イルマイト |
職業 | レンガ職人 |
所属 | --- |
特技 | 計算、粘土の配合の暗記 |
関連 | 「建てる」5頁目 |
ビジア
種族 | 人間・根の民 |
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性別 | 女性 |
年齢 | 12歳 |
宿素 | ネム |
出身 | フォンタナ |
職業 | 研究者 |
所属 | 研究団【蒼儀球】ホーニス支部 |
特技 | 寝ること |
関連 | 「建てる」6頁目 |
睡眠には研究と同じかそれ以上のこだわりを持っており、研究所にも立派な睡眠スペースを設けている。宿素の影響で体の成長が頗る早く、外見はもう既に鉄の民で言う20代後半くらいになっている。ネムである故の自分の老衰の早さを本能的に理解しており、「挿し木(体の一部を切り取り、それを媒介に子を作ること)」の準備を進めている。
マリア・エクスベル
種族 | 人間・鉄の民 |
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性別 | 女性 |
年齢 | 20歳 |
魂素 | (未詳) |
出身 | ホーニス |
職業 | 研究者 |
所属 | 研究団【蒼儀球】ホーニス支部 |
特技 | 早起き、屋根の修理 |
関連 | 「建てる」6頁目 |
ドーヴェン・オリ・チャーチル
種族 | 人間・牙の民 |
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性別 | 男性 |
年齢 | 52歳 |
伝素 | ハト |
出身 | ホーニス |
職業 | 冒険団支部長 |
所属 | 冒険団【黄輪】ホーニス支部 |
趣味 | 日向ぼっこ |
関連 | 「建てる」21頁目 |
現役時代にはあまり派手な活躍はなかったものの、人心掌握に長けていたことと、堅実さを絵にかいたような振る舞いを買われて支部長に推された。が、仕事中に休憩と称して支部の屋根に上っては寝落ちすることがしょっちゅうで、「ドーヴェンさん降りてる?」が団員たちの決まり文句。ただ、彼が屋根の上で日向ぼっこしている姿が平和の証として近所で名物と化しており、実際その通りなもんだから団員たちもあまり強く言えずにいる。
サーム・チェプ・リンクス(キャラクター提供:新鮭なごみ さん)
種族 | 人間・牙の民 |
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性別 | 不明(多分女性) |
年齢 | 不明(恐らく20代後半) |
伝素 | クマ |
出身 | フォンタナ |
職業 | 冒険者/画家 |
所属 | とある協会ギルド |
得意武具 | グローブ |
ホーニス近辺の危険度C〜B帯の山岳地帯が主な仕事場で、植物や水を採取するついでに未開拓地域の情景をキャンバスに収める。爪が並の人間より硬く鋭い。また、手のひらにクマの肉球があり、岩山だろうが巨木だろうが素手でぐんぐん登っていく。武具として鉤爪付きの手甲を携行してはいるが、戦闘経験は少ない。
人間の丸い耳と伝素に由来するクマの耳の両方を持つ「4つ耳」だが、クマの耳は聴覚器官としては機能していない。一部の神経は通っているので触られれば気づくし、驚いたり喜んだり、感情の高ぶりにあわせてぴこぴこ動く。
3度の飯より鮭が好き。画家としての作品はお金でも鮭でも買えるし、依頼の報酬に鮭を添えればにっこにこになる。「報酬:鮭」と依頼票に書けば実質使命依頼になる。
エアリア・フォロ・エリオット
種族 | 人間・牙の民 |
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性別 | 女性 |
年齢 | 67歳 |
伝素 | タカ |
出身 | キョウロウ |
職業 | 防衛団員・門番 |
所属 | 春の転の砦 |
得意武具 | ブラスター |
暇すぎてもいかんだろうと、たまに無視したり射撃で誘導したりでわざと砦にモンスターを近づけては団員達に処理させる遊びをする。
愛銃のスコープはほぼほぼ照準器代わりで倍率が低いため、常人には役に立たない。
伝素由来の凄まじい視力と、チャンスを待って標的を狙い続ける集中力が最大の武器。
かつてはそこに翼による機動力も併せ持っていたが、一度大病を患って以来長時間の飛行が出来ない。
寄る年波というものを自覚しており、若手の成長を見守ることを一番の楽しみとしている。
エンピレオ・アルマ(キャラクター提供:斜 さん)
種族 | 人間・鉄の民 |
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性別 | 男性 |
年齢 | 24歳 |
魂素 | 風 |
出身 | イルマイト |
職業 | 防衛団員 |
所属 | 夏の心転の砦 |
得意武具 | ソード |
出演 | 「いつかの栞」#02 |
冒険者であった父の影響で幼い頃から剣術の心得があり、当初は冒険者や防衛団を志していたが、母が病床に臥したこともあり家から近い鉱山で鉱夫として働いていた。崩落やら資源枯渇やらなんやらで鉱山を追い出されてから、新たな働き口として防衛団の戸を叩いた。
フリングレッド
種族 | 人間・根の民 |
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性別 | 男性 |
年齢 | 53歳 |
宿素 | シャガ |
出身 | イルマイト |
職業 | 防衛団 |
所属 | 夏の心転の砦・門番 |
得意武具 | スマッシャー |
出演 | 短編集 #01,#02 |
関連 | 「建てる」13頁目 |
「歩く」3歩目 |
防衛団本部で毎年開かれる「閃刃大会」に於いて、かつて20年連続総合優勝という偉業を成し遂げた。今でこそ後進に順位を譲っているものの、この歳になってなお上位に食い込み、また連続優勝記録は破られる気配すら無い。その驚異的な強さと存在感からついた異名が「イルマイトの鉄竜」である。
性格は豪胆で開けっ広げ。防衛団員からは「レッドさん」のあだ名で親しまれる。笑い声がデカいので機嫌が良ければだいたい何処にいるか分かる。巨体豪力故に色々と大変で、ひと月に1回どっかしらのドアを壊したり見張りやぐらに上れなかったりする。それと砦前の公衆浴場に近づくと男湯から「レッドさんが来たぞ!!」と声が上がる。逃げる者、待ち構える者などその時の反応は様々だ。
ちなみにシャガの花言葉は「反抗」。
エリーゼ・ヘリオス
種族 | 人間・鉄の民 |
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性別 | 女性 |
年齢 | 67歳 |
魂素 | (未詳) |
出身 | イルマイト |
職業 | 焼き物職人 |
所属 | (無し) |
特技 | 焼き物のデザイン |
関連 | 「建てる」5頁目 |
アレクシア・デン・ホーレット
種族 | 人間・牙の民 |
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性別 | 女性 |
年齢 | 21歳 |
伝素 | イヌ(グレートデン) |
出身 | イルマイト |
職業 | 防衛団員 |
所属 | 夏の心転の砦 |
得意武具 | スマッシャー |
関連 | ---- |
ニコラス・デン・ホーレット
種族 | 人間・牙の民 |
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性別 | 男性 |
年齢 | 27歳 |
伝素 | イヌ(グレートデン) |
出身 | イルマイト |
職業 | 防衛団員 |
所属 | 夏の心転の砦 |
得意武具 | グローブ |
関連 | ---- |
カーニス・ガグ・ファールヴァー
種族 | 人間・牙の民 |
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性別 | 女性 |
年齢 | 47歳 |
伝素 | リカオン |
出身 | イルマイト |
職業 | 調査団長 |
所属 | 調査団 |
得意武具 | ブラスター |
関連 | いつかの栞 #01に名前だけ登場 |
とある洞窟の調査中に崩落に巻き込まれて左腕と命を落とし、それ以降閉所へのトラウマを抱えて来たが、周囲の人間の助けもあって克服。仲間の大切さを説き、単独での調査を硬く禁じるその姿勢から「鎚取る者の母」と呼ばれる。
芯も我も強くちょっとやそっとではひるまないタフな人。牙の民には嫌われがちなブラスターを扱うことから度々異端視されるが、「使えるモンはなんでも使うんだよ」と突っ撥ねる。伝素のおかげで高地から灼熱の
気さくな人柄から団員には「母さん」「カーニスママ」と呼ばれることもある。その度に「アンタのママじゃないでしょうがッ!」と怒鳴るが、内心満更でもないというのは実は周知の事実。
ヴェルノー・セレンゴーテ
種族 | 人間・鉄の民 |
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性別 | 男性 |
年齢 | 60歳 |
魂素 | 闇 |
出身 | キョウロウ |
職業 | 冒険団長 |
所属 | 冒険団 |
得意武具 | オルビタ |
関連 | いつかの栞 #01に名前だけ登場 |
「来るもの拒まず去るもの追わず」「『雑用団』こそがこの世界で最も必要とされる存在」を信条とし、あらゆる依頼を受理することを徹底する。一歩間違えば咎を受けるようなトンデモ依頼を巡って世間や裁定団と大喧嘩したことなど数知れず。
精神に作用するが故にに嫌厭されがちな闇属性を産まれ持ったこともあって生来の皮肉屋である。口を開けば嫌味がポロリ。「どーせ〇〇」が口癖。が、卑屈かと言えばそうでもない。極めて飄々としていて決して肩肘を張らず、ただし決めるところは決める立ち居振る舞いから彼を慕う者は多い。本人曰く「人付き合いのハードルを下げてラク〜に生きているだけさ」とのこと。
一時期、目を合わせれば精神を操られると噂され、それを払拭する目的で外出する時は常に目隠しをして誰かに先導させていたことがあった。「自分は目を合わせると人の精神を操ってしまう」という噂を逆に広め、その対処に尽力する姿勢を見せることで信頼を得たという逸話や、それに由来する2つ名「曇らずの瞳」は冒険者の間でも有名。
ネリア・ネネ・コールドロン
種族 | 人間・牙の民 |
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性別 | 女性 |
年齢 | 13歳 |
伝素 | カラス |
出身 | フォンタナ |
職業 | 学徒 |
所属 | 学園 |
趣味 | 楽しいことを見つけること |
出演 | 短編集 #05 |
しかしその実態は、年相応(?)の好奇心とタガが飛んだような度胸と行動力で身の回りの人間の眉間に皺を刻んで回る問題児。
天真爛漫で底抜けに明るい性格。だいたいいつ見ても大笑いしてる。
小柄なことを気にしており、「チビと呼ばれないように」と人一倍声とリアクションを大きくしているのだが、「うるさいチビ」と呼ばれるだけだった。
ケイオン
種族 | 人間・根の民 |
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性別 | 男性 |
年齢 | 95歳 |
宿素 | ハシバミ |
出身 | ホーニス |
職業 | 裁定団長 |
所属 | 裁定団 |
得意武具 | スタッフ |
関連 | ---- |
裁定と私生活を地続きにさせるようなことはせず、普段過去の裁定について問うても「忘れてしもうたわ」と笑う。しかしその実、自分を含め全ての団員が行った全ての裁定について記録を通じて記憶している。
聞き上手で、決して相手の話の腰を折らず優しく頷きながら相槌を打つ様は彼の裁定の名物。
ライアン・フェルミオーソ
種族 | 人間・鉄の民 |
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性別 | 男性 |
年齢 | 75歳 |
魂素 | 土 |
出身 | キョウロウ |
職業 | 防衛団長 |
所属 | 防衛団 |
得意武具 | ソード |
出演 | 短編集 #02 |
「鉄の獅子」と呼ばれているが、現在は自らの老いを揶揄し「
老成し物腰穏やかな紳士。笑っても怒っても酒を飲んでも静かで、「キョウロウで一番暖炉が似合う人」とも言われている。
ベルファーガル・オリ・ルフロウム
種族 | 人間・鉄と牙のハーフ |
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性別 | 男性 |
年齢 | 41歳 |
魂素/伝素 | 光/オオカミ |
出身 | キョウロウ |
職業 | 防衛団 |
所属 | 冬の心の砦・門番 |
得意武具 | ソード |
出演 | 短編集 #02 |
ストイックさとそれに裏打ちされた強さは常人ならざるオーラとなり、慣れている防衛団員なら兎も角、彼をよく知らない若者は近づくこともままならない。お堅いことが苦手な当人としてはざっくばらんに振る舞っているつもりなのだが、如何せん口が悪い上に戦っている時以外笑えないのでなんかもう駄目。勇気ある団員に指摘されて以降密かに笑顔の練習をしているとかいないとか。
因みに、名前を縮めるなら「ベル」は禁句。「ガル」と呼ばないとこっちの寿命が縮められることとなる。
フェリリカ・ギーリア
種族 | 人間・鉄の民 |
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性別 | 女性 |
年齢 | (未詳) |
魂素 | 土 |
出身 | (未詳) |
職業 | (未詳) |
所属 | (無し) |
特技 | 【検閲済】 |
関連 | ---- |
裁定団が下すもので最も重い「獄殺」の刑を科されキョウロウの監獄に囚われた咎人。罪状は「大量虐殺」とされている。典型的な
魔法に於いては超硬質の物体を生成することに長け、自傷の為の鋭い刃、邪魔されない為の枷やシェルターを自在に操る。自傷に因る失血死を幾度となく経験しており、全身に夥しい数のミミズ腫れが自殺痕として貼り付いている。
血液に並々ならぬ愛を抱き続けた結果、自らの血を媒介とした新たな魔術の創出に至った。真の罪状はここに関与しているらしいが……
因みに失血死を繰り返し過ぎて常に貧血気味である。
イールフェリック・ドヴェルヴァリン (キャラクター提供:漁り箸 さん)
種族 | 人間・鉄の民 |
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性別 | 男性 |
年齢 | 不明(恐らく60代) |
魂素 | 不明 |
出身 | 不明 |
職業 | 鍛治師 |
所属 | 無し |
得意武具 | スマッシャー・グローブ |
出演 | ---- |
住み床と顔面に張り付ける厳めしい表情が指し示す通り極度の厭世家であり、如何なる者が相手であっても面罵、酷評は当たり前。さながら昭和の親爺に輪をかけたが如く偏屈この上ない人物で、いっそ神経質とも取れる人間嫌いだが、手がける作品はいずれも極上無比。
世に並ぶものなしと実しやかに謳われるその腕前に老衰の類は一切ない……どころか冴え渡る一方である。こと鉄鉱分野においては他の追随を許さず、余人には凡そ不可能な職人技の数々を身に着けている。
始まりの竜が持つような、「禁断(潜在等級:タブー)」と言われる武具を打つことを生涯の目的として一心に鎚を振るい続けて来た。老いた体は情熱こそ失いつつあるものの、鉄と共に鍛え続けてきた腕は伝説(もっとも本人は渋面で突っぱねるだろうが)と呼ぶに相応しい。もしかしたら何十年か先、人里離れた山間の鍛冶場で見つかった刀剣が5つ目の「禁断の武具」として認定を受けているかもしれない。
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