要するに「箱」 どう足掻いても「箱」 ただいまお片付け中

【針の山】
危険度:B
 ホーニスの北西に広がる峻険な山岳地帯。細長い岩山が幾つも聳え立ち、遠目にはまさしく針のように見える。折れそうで折れないその姿は屈強さや安定の象徴と言われているが、高い自給率を誇るホーニスの人々の穏やかながら強かな気風を反映したものなのかもしれない。

【微睡の湿原】
危険度:E
 針の山を越えた先に広がる大湿原。高い山が近くにある関係で、日の出の刻になってもなかなか日に照らされない様がまどろんでいるようであることからこう名付けられた。実際に、モンスターも殆ど生息せず気候も穏やかで、湿気さえ気にならなければ昼寝には打ってつけである。良質な粘土が産出し、職人の手を経て頑丈なレンガとなりホーニスの家々を守っている。針の山に降った雨はこの湿原と北の大湖沼を経て浄化され、海に還る。

【蓋の森】
危険度:D
 ホーニス北西、春の廻魔の砦を抜けた先に広がる森。葉が生い茂り過ぎて昼間でも暗く、森の中には湿原から湿った風が吹き込むせいでかなりジメジメしている。イルマイトへの一番の近道。

【ドクハクの森】 
危険度:Ω
 ホーニス南西部に広がる、背の高い樹木が仰々しく立ち並ぶ森林地帯。その一帯を著しく変異した自然魔力(ナチュラ)が覆っており、その性質故に世界最悪の危険地帯とも呼ばれている。森に入ろうものならたちまち変異ナチュラに精神を犯され、次のような症状を発する。
・回舌症(かいぜつしょう):。突然ものすごい勢いで喋り出し、自力では止められなくなる。気絶させても口や舌がもごもご動いていることもある。気が付いた時には、誰に聞かせるでもなくここ数年の近況について「独白」しているのである。コミュニケーションが取れなくなることは勿論、否が応でも注意力散漫になってしまう。この森の調査の中で話題になったこともあり「ドクハク病」とも呼ばれる。
・記憶の混濁や喪失:森にいる間、またはその前後の記憶が曖昧になる。
・方向感覚の喪失:運が良ければ帰れるが……
 森の中には猛毒の植物や凶悪なモンスターが生息しており、変異ナチュラによって意識が弱ったところにこれらが襲い掛かる為、手練れの冒険者でも殆どの場合無事では済まされない。その上、変異ナチュラによる精神疾患の諸症状は死んで(復活して)も治らない可能性が高い。変異ナチュラが外部に拡散しないように結界が張られ、砦が築かれ進入は厳しく制限されている。近づくような物好きと言えば、かつて世界最強と謳われた元ゴーレム技師のおじいちゃんぐらいである。

【春の大風穴】
危険度:α
 春の廻転の砦の付近に発見された、高低差50ブロック以上、推定100ブロック四方を超えて広がる超大規模な洞窟。まだ発見されて1年も経っておらず、また、地形があまりに複雑で広大な上に初期に入った冒険者が無作為に開拓したせいで、踏破は至難の業とまで言われている。しかし、良質な鉱石が発見されたという話もあり、新発見を求めて今日も冒険者や調査団がこぞって潜り込む。周辺は洞窟から算出した鉱石をイルマイトへ搬出する為に大きな街道が整備されている。

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