要するに「箱」 どう足掻いても「箱」 ただいまお片付け中

 フォンタナの北の洋上に忽然と現れた謎の巨大な火山地帯。急峻で過酷な山岳の中には、時代錯誤とも言うべき施設を備えた街並みが発見されたが、生命の類は確認されず、街並みもあちこち歪にねじ曲がっていた。建築も発見された設備も、この世界の歴史をどんなに遡っても符合しない。まさか未来、いや異世界から……?

 時空の彼方から転げ落ちて来たような不可思議なその地はいつしか「時の傷跡」と名付けられ、そこで発見された様々な設備は「時の遺物」と呼ばれフォンタナの研究者を中心に解析が進められている。その過程で発見・実用化された数多くの技術は各地に流布し、この世界の人間達の文明はまさに一足飛びに、異常とも言うべき速度で発展していった。



・発見されたもの

→つまみをひねるだけで点火・消火が出来るらしい鉄製のかまどのようなもの
  →小型かまど・閃火台(センカダイ)が開発、一般に普及している

→分厚い扉を持つ、食料の貯蔵に使われていたと思しき箱
 狭く気密性のある空間で青果をも保存していたようだ
 どこかに氷魔法でも仕込んでいたのだろうか?
  →小型冷蔵箱・秘冷箱(ヒレイバコ)が開発中

→頑丈な箱に、黒く分厚い皮革で覆われた車輪が4つ付いた台車
 馬車のようにも見えるが馬を繋げる場所も御者台も見当たらない
 鋼鉄の車体は屋根とガラスの窓が付いていて、内部には座席がある
 座席の向きから推察するに前方であろう部分に、大きな金属製の機構が収められている
 この機構がこの遺物の要と見て間違いなさそうだ

→屋内の掲示板として使われていたと思しき黒く分厚い板
 ただの分厚い板だと思っていたら、何やら精密な金属部品が内側に収められていた
 未知の素材ばかりで解析が一向に進まない

→文字らしきものが刻まれた押しボタンがいくつも並んだ歪な形の箱
 一か所、細長く黒い艶のある板がはめ込まれている
 引き出しが付いていて、その内側は細かく仕切られている
 何らかの装置のようだが用途・使い方ともに不明

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