伝素は陸生系、水生系、飛行系の3種類が存在し、いずれも人間以外の鳥獣(哺乳類)であることが確認されている。
多くは足腰や腕力が強くなり、魔法に頼らずともかなりの身体能力を持つ。
人間としての頭部側面の耳だけではなく獣の耳(多くは頭の上部に付く)も持つ「4つ耳」と呼ばれる者もいるが、見た目通り聴覚に恵まれた者とそうでない者に分かれる。後者は器官がついてはいるものの人間耳と獣耳のどちらかが聴覚器官として殆ど機能していない。
肉食系の
伝素を持つ者が肉の生食を好んだり、草食系の
伝素を持つ者が生野菜や野草を好んだりと、食の好みに現れることもあるが、この辺りは個人差が大きい。
シャチやイルカなどの水生獣の要素。牙の民全体で見て比較的数が少ない。
心肺機能が非常に強く、指の間に他より大きいヒレを持っていたり、潜水時は手足にヒレ状の魔力体を形成出来たりと水中での行動に有利な特質を多く持つ。中には本物のイルカなどのように首筋に呼吸孔があったり、首の後ろが詰まっていて前が長いので陸にいるより水中で体を水平にしている方が楽、という者もいる。
分かり易く鳥の翼を持つ者。基本的には背中に生えており自律飛行が出来る。
腕や脚と翼が融合してしまい空を飛べなかったり日常生活に支障をきたしたりする「
翼肢」と呼ばれる者も中にはいる。先天的な病のひとつとされ、四肢の機能改善のための装具や治療が存在するが、未だ不完全である。